中部地区応用力学フォーラム「水と土粒子の流れ最先端の解析技術~水工学・地盤工学からのアプローチ~」開催のご報告
- 主催
- 土木学会応用力学委員会
- 共催
- 地盤工学会中部支部,名城大学自然災害リスク軽減研究センター,名古屋工業大学高度防災工学センター
- 日時
- 2016年1月13日(水)14:30~17:00
- 会場
- 名城大学名駅サテライト(MSAT)多目的室(名古屋市中村区名駅3-26-8 KDX名古屋駅前ビル13階)
- CPD
- 2.5単位(土木学会CPDプログラム認定番号:JSCE15-0955)
<プログラム>
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14:30-14:35
開会挨拶
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14:35-15:35
「数値移動床水路における水と礫群の三次元運動」
中央大学准教授 福田 朝生 先生 -
15:40-16:40
「地盤工学における個別要素法の利用と流体との連成について」
東北大学准教授 森口 周二 先生 -
16:40-17:00
全体討議・閉会挨拶
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17:00
閉会
<開催報告>
今年度の中部地区応用力学フォーラムは,地盤工学と水工学とのコラボ企画ということで,両分野から二名の先生をお招きし,土粒子周りの水の流れを解き,粒子の動きを追う微視的な現象からダイナミックな現象を扱う解析技術の最先端についてご講演いただきました.中央大学福田先生からは,砂粒子まわりの流体まで精緻に解き,かつ,粒子形状も取り入れた解析について詳細にご説明いただき,石礫河川で起こる現象を説明する解析結果からどんなことが読み取れるのか,流砂現象に重要なポイントなどをお話いただきました.東北大学森口先生からは,用いている解析法の位置づけ,基本概念等導入からお話しいただき,DEM解析上での粒子形状の扱い方,実現象におけるばらつきの重要性,河川工学と地盤工学の協同が必要な東北地方の破堤事例の紹介などお話いただきました.会場からも熱心なご質問をいただき,詳細解析の今後の展開から実務への情報提供の可能性等について議論が行われました.水の流れにより土砂を活発に動かす水工学分野(河川分野),土粒子の間を水が浸透する現象をメインに取り扱う地盤工学.同じ土砂と水をそれぞれどのようにみているのかが比較でき,両分野の今後の研究展開に向けた良い機会になったのではないでしょうか.
最後に,熱心にご講演いただいた先生方,ご参加いただいた皆様に,厚く御礼申し上げます.