平成30年度東北地区応用力学フォーラム「土砂流・土砂移動に対する実験・解析の双方向からのアプローチ」開催のご報告
- 主催
- 土木学会応用力学委員会
- 日時
- 平成30年7月12日(木)15:00-17:10
- 会場
- 東北大学青葉山キャンパス 人間環境系教育研究棟205室
- 参加費
- 無料
- 参加人数
50名
- 講演題数
2題目
<プログラム>
-
15:00〜16:00
土粒子-土要素に着目した沿岸域における地盤動力学と土砂移動」
講演者: 松田 達也 氏(豊橋技術科学大学講師)<講演概要>
水流による土砂移動は防災面・環境面で非常に重要な課題です。本研究では、水工学分野における掃流力に着目した質点系力学の考えと地盤工学分野における透水力等に着目した連続体力学の考えを融合的に議論するための造波水路実験における地盤材料の相似則とそれに伴う現象再現性に関する基礎的研究について報告します。 -
16:00〜17:00
「流木混じり土石流に対する透過型砂防堰堤の性能評価」
講演者: 堀口 俊行 氏(防衛大学校建設環境工学科)<講演概要>
近年、流木混じり土石流が頻発することで,礫のみが中心であった土石流が流木を含むような事例が多くなってきたことから透過型砂防堰堤の捕捉効果を期待するようになってきた。本講演では,流木混じり土石流を受ける透過型砂防堰堤の縦材純間隔および流木容積率が土石流の捕捉効果に与える影響について実験的および解析的観点から検討し,砂防構造物における捕捉性能と強度評価について紹介ならびに説明します。 -
17:00〜17:10
豊橋技術科学大学の松田先生の講演では,DEM-CFD解析による海底地盤の間隙水の解析や洗掘と液状化の複合的な影響による土砂輸送に着目した波浪による洗掘に関する研究が紹介された.防衛大学校の堀口先生の講演では,流木を含む土石流の実例について紹介があり,それらの対策について実験的および解析的観点から検討した砂防構造物における捕捉性能と強度評価に関する研究が紹介された.合計で35名の参加者があり,中身の充実したフォーラムであった.
担当:八戸工業大学工学部土木建築工学科 高瀬慎介
(左上)講演者:松田先生,(右上)講演者:堀口先生,(下)会場の様子
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